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<Author: 杜甫>
<Title: 詠懷古跡五首 四>
<Format: 七言律詩>
<Year: 1988>
<BookName: 唐詩三百首詳解  上卷>
<Translator: 田部井文雄>
<style: 現代文有假名>
<style2: 日本現代譯文附假名標注>
<TranslatedTitle: 古蹟を詠懷す 五首 其の四>
<BookPage: 393>
<UsedPage: 1>
<Feature: 0>
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<Poem>
蜀主窺吳幸三峽，
崩年亦在永安宮。
翠華想像空山裏，
玉殿虛無野寺中。
古廟杉松巢水鶴，
歲時伏臘走村翁。
武侯祠屋常鄰近，
一體君臣祭祀同。
<End Poem>
<Translation>
蜀（しょ）の先主（せんしゅ）劉備（りゅうび）は、呉（ご）の孫権（そんけん）をひそかに攻（せ）めようとして、三峡（さんきょう）の地方（ちほう）に軍（ぐん）を進（すす）めて行幸（みゆき）したが、崩御（ほうぎょ）の年（とし）にもまた、三峡（さんきょう）の地（ち）の永安宮（えいあんきゅう）におられたのだった。

天子（てんし）の御旗（みはた）がこの人（ひと）の気配（けはい）のないさびしい山（やま）の中（なか）に、立（た）っていたさまを想像（そうぞう）してみるのだが、美（うつく）しくりっぱな宮殿（きゅでん）であったろう永安宮（えいあんきゅう）は、今（いま）は野（の）の中（なか）の寺（てら）となって、空（むな）しく何（なに）も残（のこ）されてはいない。

劉備（りゅうび）を祭（まつ）る古（ふる）びた廟（びょう）の杉（すき）や松（まつ）には、こうづるが巣（そう）くっており、四時（しじ）の祭（まつ）りの時（とき）には、夏（なつ）も冬（ふゆ）も、村（むら）の老人（ろうじん）たちが、忙（いそが）しく動（うご）きまわって準備（じゅんび）している。武侯（ぶこう）諸葛亮（しょかつ りょう）の廟（びょう）の建物（たてもの）は、永久（えいきゅう）にそのそば近（ちが）くにあり、一心同体（いっしんどうたい）のこの君臣（ぐんしん）の間柄（あいだがら）として、今（いま）もその祭（まつ）りが同（おな）じように行（おこな）われているのだ。
<End Translation>